画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

おかめの笑顔

梅田での個展は無事終了致しました。
ご来場、ありがとうございました。

今、「Japanesque」展の作品制作をしています。
先日、節分をテーマにした絵を描いたばかりなので
昨日は千本釈迦堂大報恩寺)の
おかめ節分会へ行ってきました。

「Japanesque」展は日本をテーマにした内容で、
節句、歳時記、吉祥、風習などを
短冊に描く恒例の展示です。

The 14thmoon伊部氏の指南により、
僕も節句を知るようになりました。
歳時記も知れば知るほど面白いです。

京都に住んでいて一番便利なのは、
歳時記や節句に関するイベントが
気軽に見に行けることです。

節分のイベントなどは街の至る所でやっており、
選べるくらいです。

京都に暮らして20年になりますが、
今まで
こういうお祭りにほとんど行ったことがなかったのが
もったいないと思いました。

さて、おかめ節分会はおかめの物語
深く関わっているのですが、この物語を知って、

「おかめは夫を立てようと自害したのに、
後世の人にこんなに知られてるやん。」と思いました。

お祭りのなかでの狂言では、
おかめが鬼を笑顔で説き伏せ、鬼の小槌を貰うのですが
「笑顔で鬼を改心させて
  小槌まで貰うとはすごいやり手だ。」
と思いました。

日本は男尊女卑と言われていますが、
実は古来より素晴らしい活躍をしていた女性も
多かったのではないでしょうか。

最後に恒例の豆まきがあり、
僕も落花生や福豆を必死で取りました。

この風景はNHKのニュースでも流れていましたが、
観客の豆を取ろうとするパワーはすごいもので、
僕は何度も倒されそうになりましたが
狂言を楽しみ、豆まきに熱狂する様子は
昔から変わらぬ姿なのだと思うと感慨もあります。


佐藤潤作品展「Japanesque」
■3月1日(月)〜3月10日(水)■休廊日3月7日(日)
■12:00〜19:00 土曜・最終日12:00〜17:00
The 14thmoon