画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

七夕のしつらえ「乞巧奠、星の座」


佐藤家の7月のしつらえです。
旧暦の7月7日は乞巧奠(きっこうでん)です。
技芸上達を願う祭りで平安時代に宮中にて貴族の間で広く行なわれていました。
牽牛(けんぎゅう)に見立てているのは北野天満宮の黒牛、
織姫に見立てているのは五色の糸が巻かれている糸巻きです。
几帳には五色の布をかけ、自作の梶の葉を飾りました。
七夕の笹飾りも自作です。
作品には水を張った角盥(つのだらい)、琴、五色の糸、鞠などを描いています。
五色の色には意味があり、緑は木、赤は火、黄は土、白は金、黒または紫は水を表していると言われています。

七夕にはこの他にも沢山の伝説や言い伝えがあり、大変面白いです。
実際に飾ってみると気づくことも多く、制作の参考にもなります。