画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

ゆく年来る年を絵にしてみたら


新潟三越での個展に出展予定の新作「行歳来歳図」です。
この作品は江戸時代後期に描かれた伊藤若冲の「伏見人形図」、
大正時代に描かれた井澤寛州の「托鉢行帰図、
室町時代に描かれたお伽草紙「十二類絵巻」、等を参考に描きました。
十二支すべてを一つの作品として描きたいと思っていて
いろいろと資料を見ているなかでこの作品のイメージがかたまりました。
全体的にお伽草紙、漫画風になりましたが、
これは現代的な和モダンの世界に馴染みやすいからです。
十二支は神の使いとして描きました。
着ている着物はお公家さんのもので
手は人の手で揃えました。


新潟三越での個展が僕の今年最後の個展となります。
皆様が良いお正月を迎えられますように、という気持ちで
描かせていただきました。