2014-04-07 作品「猿猴図」 作品「猿猴図」(えんこうず)です。シロテテナガザル(Lar Gibbon)を描いた作品です。 昔から「猿猴図」が描かれるときはニホンザルではなくテナガザルで描かれます。 テナガザルはアジアの熱帯雨林に生息している猿なので日本では見かけないはずなのに不思議です。 テナガザルは名前の通り手が長いので、描くときには顔は無表情で、手で表情や猿の描き分けをしてゆきます。 猿猴(えんこう)の猿も猴もどちらも猿という意味で、群れた動物を描くのは吉祥となりますし、 蜂とともに描くことで立身出世の吉祥となります。川の中には鯉の滝登りも描きました。