画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

鳳凰群鳥図


最新作『鳳凰群鳥図』20号です。

この作品は梧桐(アオギリ)を背景に、架空の鳥である鳳(ほう:雄鳥)と凰(おう:雌鳥)を群鳥とともに描いています。群鳥は日本において古くから良く画題として描かれているものを選びました。鳳凰は鳥の王ですが、東アジアの思想から生まれたものであり、ともに描く群鳥のチョイスも東洋的な鳥たちを描くことで、オリエンタルな絵画の美しさが表現出来ました。


また、鳳凰は梧桐(アオギリ)の林に棲み、竹の実を食べていると言われていますが、梧桐(アオギリ)といわゆる桐は違う木であり、本作品は梧桐の方で描いています。僕はこれまで桐竹鳳凰を描く時に、日本画風の梧桐ではない、桐のほうで描いていましたが、今回は梧桐の美しさも描いてみたいという思いから、梧桐(アオギリ)を背景にしました。


色々な思いがつまっている作品です。下関大丸での個展に出展しておりますので、是非会場にてご覧頂けましたらと思います。


佐藤潤絵画展 10月4日(水)~10月10日(火)
下関大丸 5階美術画廊
〒750-8503下関市竹崎町4-4-10
TEL083-232-1111
午前10時〜午後7時30分(最終日午後4時閉場)