画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

強者の心のよりどころとは?


心斎橋大丸美術画廊にて8/31より開催する個展に出店予定の
作品『唐獅子』です。


この作品ではいわゆる「唐獅子牡丹」を描きました。
唐獅子と牡丹という組み合わせには2つの意味合いがあります。
まず1つめ
獅子は「百獣の王」、牡丹は「百花の王」この二つを組み合わせた図案は
まさに最強、王者の取り合わせとして古来から描かれてきました。
2つ目の意味合いには
獅子身中の虫」(どんな強者も、内部の裏切りから身を滅ぼすことがあるという意味)という言葉がありますが。
百獣の王といわれる獅子(強者)にも弱みがあり、
身体に寄生する虫によってその命をも脅かされることがあるが、
その虫は牡丹の露が苦手なので、獅子は牡丹の傍では安らかで居られる、
といわれているのです。
どんな強者にも心のよりどころが必要なんですね。