画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

花御堂に祈りを込めて


東京大丸での個展に向けての最新作「灌仏会」に描いた花御堂です。
灌仏会とは、釈迦の誕生を祝う仏教行事で毎年4月8日に行われます。
様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、
その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たし、
誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝います。
甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、
産湯を使わせるために9頭の竜が天から
清浄の水を注いだとの伝説に由来するそうです。
釈迦の母、摩耶夫人(まやぶにん)受胎した時、
白象が体内に入る夢を見たといわれていることから、
白象は灌仏会にはなくてはならないものです。

普段あまり仏像を描くことはないのですが、
描いてみたらけっこう上手に描くことができました。
仏教的な作品ですがとても華やかな絵になっています。