画家 佐藤潤

画家 佐藤潤のブログです。

星の話をしよう

富山での個展は昨日無事終了致しました。
ご来場くださいましたお客様、ありがとうございます。


今日は七夕です。
星のことを書きたいと思います。

お客様からのご質問でよく聞かれます。
「何故、海の中に星座を描くのですか?」

それで僕はこのお話をさせてもらいます。


沖縄の知人、レストラン・バルドメールの宮城さんから聞いた話です。
沖縄の離島の南大東島では、海の透明度が大変高く、
ナイトダイビングで、夜に海に潜り、海面を見上げると
満天の星空が海の底から本当に見える、と。

今夜も南大東島の海では
海底から星空や天の川を眺めることが出来るのかもしれません。
そして珊瑚や海亀や熱帯魚が青いなかを
泳いでいるのかもしれません。


僕の描きたいファンタジーは非現実的な空想や夢物語ではありません。
本当にこの地球のどこかで
実際にありえるような世界を描きたいのです。
誰も知らないところで幻想的なことが本当におきている、
そのことを伝えたいのです。


星空に物語を紡いで、神話や伝説や願いを込める。
人は自然にたいして良くないものも沢山創りだしました。
でも人が創りだしたものの中で
星座というものはなんて良いものだろうと思います。

今日は七夕ですが、もしかすると
見上げても星空は見えないかもしれません。
けれども、星たち、天の川は私たちの空に上がっています。
是非そんな星たちに願いを込めて過ごしてください。

昨日より京都にて個展が始まりました。
皆さまのご来場をお待ちしております。